2008年3月アーカイブ

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ヴィンテージアイモク 井上 幸一(いのうえ こういち)社長
築100年の民家で使われていた柱や梁、欄間など、古い木材「古材」を見つけ出してきて、カフェや和菓子屋、居酒屋などそうした古材を使いたい人に届けるビジネスを手がけているヴィンテージアイモク。井上社長はもともと材木業の二代目でしたが、これまで家を解体するときただ焼却処分されてきた古材への関心が高まっていることを捉え、このビジネスに乗り出しました。古材はそれぞれの木が持つ独特の形状や色合いが魅力。井上社長は、どこかで古材が出ると聞くと鑑定に出向き、それを専用の倉庫で保管。ネット上で公開して、欲しい人の注文を受けて届けています。また、全国にこの古材を扱う人たちのネットワークも築き、ビジネスを拡大しようとしています。四国、松山を拠点に全国を飛び回る井上社長に話を伺いました。
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【関口】古いものの再利用と言えば古本や古着があります。一方、木材は愛好家の間で大事にされてきましたが、再利用は一般的でなかったようです。その古い木材を誰でも買えるようにしようと呼びかけてきたのがゲストです。改めて古い木材の魅力は何ですか?

【井上】木は本物のすばらしさを教えてくれます。触ると伝わってきますし、捨てるのはもったいないですね。

【関口】木には温もりを感じますし古くなると味わいが出てくる感じがしますね。

【井上】新しい木は切った時からだんだん強くなる性質があります。だんだんと乾燥して100年ぐらいで一番強くなるんです。そんな木に出会うと、捨てないでくれと僕に言っているような気がします。

【関口】次に古い木材の価格の決め方を見てみます。井上さんたちの算定法は木の種類や寸法など6つの項目で決めていくんですね。

【井上】基本的に体積で値段が決められます。古さで言うと100年前後が一番強さもあって価格は高くなります。それにチョウナ跡や、煙にいぶされ煤色になったものは、味わいもあるし価格も高くなります。

【関口】骨董品のような値段の分かりにくさをなくすのが第一歩と考えたんですね。

【井上】買う時の価格も分かりやすく販売させていただく時の価格も全国統一で分かりやい仕組みを作りたいと思いました。

【古野】古い木を使って家を建てると割高にならないんですか?

【井上】そんなことないです。逆に捨ててしまう方が高くなります。捨てずに生かしていくほうが割安になりますし、環境問題にもいいですよね。

【古野】解体の依頼者から木材を譲り受ける人へと思いがリレーされる気がしました。

【井上】木は日本の文化です。だんだん良くなるわけですから捨てちゃいけないです。お寺とか神社とか古い建物へ行くと癒されます。それと同じ効果が古い木にあるんです。

【関口】木はただの物じゃないない。物語が付いているんですね。

【井上】僕も木は『物』じゃなくて『事』だといっているんです。江戸時代、戦前は我々のような古材屋さんがいたそうです。昔はあったのに今は輸入の木材が多くなって古い木が捨てられる時代になったんですね。

【関口】井上さんは古い木があると聞くと全国に飛んでいくんですか?

【井上】我々の仲間が古材の倉庫を持っていまして、買い付けた木材を次の売り先にお届けしています。

【関口】解体して再利用してくださいという依頼は増えているんですか?

【井上】多くなりました。環境問題に皆さん敏感になって、もったいないというのが分かってきたんですね。

【関口】生かせる民家はなくなってきているんじゃないですか?
 
【井上】我々は60年以上の家というのを対象に買い取りをさせていただいていますが、まだまだ捨てられているんです。年間2万軒ぐらい解体されていると言われています。解体して生かすにしても大工さんも面倒くさいでしょうしね。どこで買ったらいいのか分からないし、値段が高いイメージもありますし、なかなか利用されていないのが現状です。

【関口】味わいのある木は理屈抜きで捨てたらもったいないと思います。

【井上】木は人に癒しを与えます。古材は宝だと思います。こんな宝物を生かしていく仕事をやらせていただくのは材木屋としては光栄ですし、広げていかなきゃいけないと思っています。

【関口】ビジネスとして普通の人が利用できる仕組みが大事なのかなと思いました。

【井上】全国の材木屋さんを中心に解体や建築を業とされる方にも呼びかけて古い木材のビジネスを伸ばしていきたいです。
ヴィンテージアイモク 
井上 幸一(いのうえ こういち)社長
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井上 幸一(いのうえ こういち)社長
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井上 幸一(いのうえ こういち)社長

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