山陽新聞 朝刊 11月6日 古材ビジネス活発化

 

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古材ビジネス活発化

 

〈岡山、香川の製材、解体業者〉

 木造民家を取り壊す際に生じた、良質の古材を販売するビジネスが岡山、香川県内で活性化している。長い年月を経て培われた独特の雰囲気を持つ古材も多く、環境保全意識やニーズの高まりを受けて製材、解体業者が廃棄物扱いだった 宝 に着目。景気悪化で本業の売り上げが低迷する中、活路を見いだそうとしている。

環境保全 ニーズ増加

 岡山市中央卸売市場(岡山市南区市場)内に9月開店した海鮮丼専門店「味の匠・大名庵」。コンクリートの打ちっぱなしだった天井などのスペースを、築約80年の民家から取り出した梁や柱を用いて改装した。経営するハピーフーズ(同)の野崎愛次社長は「ターゲットに据えた女性客が好むような空間づくりができた」と話す。

 一般社団法人・岡山県解体工房(倉敷市中畝)が扱う古材を活用した。同法人の前身は建設業で解体工事も20年近い実績を持つ。建設事業が伸び悩む中、9月に組織変更し、古材を生かす「エコ解体」を専門に始めた。寺尾朋子代表理事は「解体するのは依頼者の思い出が詰まった家。何かの形で再生したいとの思いを大切に事業を進めていく」と言う。

風合い人気

 古材は流通体系が確立しておらず、質の良しあしに関係なく廃棄処分されたり、燃料チップに再利用されるのが一般的。ただ近年、新材では表せない独特の風合いが人気を呼び、飲食店や住宅の新・改築で導入が広がっている。築70年以上の良材は材質や築年数、形、寸法で各社が価格を設定し買い取る。家屋所有者は解体費用を抑えられる面もある。

 製材工場ならではの加工技術を強みに、取り扱い事例が香川県内外で年間約100件に上る実績を持つ塚田木材(坂出市富士見町)。業容拡大のため5年前から取り組んでおり、売上高の3割を占める。

 「客の嗜好や要望に応じた提案と加工を心掛けている」と塚田弘之専務。構造材として古材をそのまま扱える大工が少なくなっている状況に対応。簡単に取り付け可能な装飾品に加工するケースもあるという。

 床材やカウンターに古材を使ったカフェを東京に開店した顧客のデザイナー山口敦司さんは「新材に塗料を塗っても醸し出せる表情には限界があり、古材には及ばない」と評価する。

ブランド化推進

 「『もったいない』意識がきっかけ」と2007年から古材を本格販売するのは民家解体のグリーンベルト(津山市二宮)。「県北部は良質の木材を使ったじゅうたくが多い」といい、千本以上の在庫の中には江戸期の梁も含まれる。従来はすべてを処分業者に運んでいたが、一部を建築資材として製品化。処分費用を減らし、新たな収益源にしている。

 地元の洋菓子店の改築、装飾品に使われ、京都からも問い合わせがある。「良質な木材は長年使うことで強度が増し、より長持ちする。洋風の部屋のアクセントにもなる」とPRする。

 不況で住宅の新築や建て替えが低迷する状況下、各社は独特の魅力を持つ古材の需要に期待。塚田木材は古材を活用した床材セットなど規格品販売に乗り出し、ブランド化を進める方針で「眠っている古材の掘り起こしに努め、一層の市場拡大を目指す」としている。                   (重成啓子)

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このページは、古材鑑定士が2009年11月 7日 08:14に書いたブログ記事です。

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